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新聞の読書欄

新聞の読書のページを眺めるのは日曜の午後の楽しみである。
書店では見過ごしてしまうような本の存在を知ることもさることながら、書評を書いている人のその本に対する見方、ひいてはその人の考えなども垣間見えて面白い。
で、読んでみたくなるわけなのだが・・・
「書店で見過ごしてしまう」存在ということは本来私のテリトリーの外にあるわけで、でも面白そうだとは思うのだけど1冊1000円を超し始めると躊躇してしまう貧乏性な私...
清水の舞台とばかりえいっと注文してしまうこともあるのだけど、今回のこの4冊は購入はあきらめた。
いつかどこかで見かけたら読んでみたいと思う。

黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ (2〔上〕)
黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ (2〔上〕)
黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ〈2〉考古学と文書にみる証拠〈下巻〉
黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ〈2〉考古学と文書にみる証拠〈下巻〉
『古代ギリシアの女神アテナは金髪碧眼の白い女神ではなく黒かった…。考古学・言語学・文献・神話すべてを統合した緻密な考証から、古代ギリシアのフェニキア・エジプト起源を立証し、西欧によるギリシア史の偽造を暴く問題作。』(上巻:5040円 下巻:5880円)
ギリシア文明が征服者アーリア人に由来する独自のものという説(=アーリア・モデル)は実は18世紀のドイツに起こったものだった。このようなアーリア・モデルを著者は西洋中心主義、人種差別として批判し、ギリシア文明はエジプトとフェニキア(アフリカとアジア)に基づく古代モデル(=古代のギリシア人はこう考えていた)に戻ルべきだと主張する。

カルメンの白いスカーフ
カルメンの白いスカーフ
武谷 なおみ
『いわゆるプリマドンナのなかでも、人気、歌唱力の点でとりわけ傑出した存在を「ディーヴァ」と呼ぶ。20世紀オペラ界でその筆頭はマリア・カラスだが、メゾソプラノという地味な声域でありながら、長くスカラ座の女王として君臨したのが本書の主人公ジュリエッタ・シミオナートである。
 シミオナートがイタリア歌劇団のプリマドンナとして初来日した1956年、絶頂期の彼女を聴いた文豪谷崎潤一郎は「あれが人間の声か!」と感嘆したという。現在イタリア文学研究者として活躍する著者がテレビを通じてそのシミオナートの声に初めて接したのはそれから3年後、まだ小学生のときだった。歌声に魅せられファンレターを出した著者と歌姫との間に長い文通が続くが、70年代初め、著者がローマに留学したときから、シミオナートは著者の「イタリアのマンマ」となり、生活の細部にいたるまで面倒を見た。それから30年、90を越えて今も矍鑠たるシミオナートは、歌の指導やオペラ界の行事に活躍するが、強い意志と鋭い知性を兼ね備えた彼女はまた、20世紀イタリア文化の生き証人でもある。この「生きた文化財」を「保存」しようと決意した著者は、彼女からさまざまな証言を引き出す。本書はシミオナートの波乱の人生、多くの歴史的人物との交流、そして何よりも魅力あふれるその素晴らしい人間性をあますところ無く描いて大きな感動を呼ぶ。 』(1995円)
小学校5年生でその後の人生を決定付ける人に出会えた、もうそれだけで奇跡である。著者武谷なおみさんはほんとうに幸せな人だと思う。

百鬼夜行絵巻―妖怪たちが騒ぎだす
百鬼夜行絵巻―妖怪たちが騒ぎだす
湯本 豪一
『妖怪たちが闊歩する百鬼夜行絵巻を完全紹介
さまざまな妖怪が夜行するさまを描いた百鬼夜行絵巻。現存する、最古で最良の京都・大徳寺真珠庵に伝わる一巻を中心に、百鬼夜行絵巻の世界を、室町時代のその成立の謎から、江戸から明治に展開する広がりまでを紹介。』(1995円)
これは南伸坊さんの紹介が秀逸だった。「とても不思議な気がするのだが、日本のオバケの絵はなんだってこんなにみんな、そろいもそろってカワイイんだろう?」なんだか見たくもなるってものじゃない?
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