06.27
Mon
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久しぶりの蜷川シェイクスピア! (2月の『ハムレット』以来)
『尺には尺を』 です。
その大千穐楽を観ました。

多部ちゃんが見たくてチケットを買ったのですが・・・蜷川さんの遺作になってしまいました(合掌)

いやはや、問題劇といわれるだけあって、どの人物にも感情移入ができず・・・(欲求不満)
それはシェイクスピアの脚本のせい。
役者のみなさんはそれぞれの持ち味で、いいお芝居だったのですけれどねぇ。
埼玉ネクストシアターの方たちもさすがに蜷川さんが鍛えていらっしゃるだけに、素晴らしい。
知名度をどう上げていくのか、蜷川さん亡き後課題でしょうね。

海外公演を予定しているわけではないので、(私が嫌いな)日本趣味がなく美術も素敵でしたし、場面転換もスムーズで舞台も好きでした。

蜷川シェイクスピア、シェイクスピア全37作品を日本で上演するという企画でしたが、あと5作品!
蜷川さんもさぞ心残りだったことでしょう。
蜷川さんのカリスマ性、牽引力なしに達成するのはなかなか難しいものがあることでしょうけれど、遺志を継いでいただけたらなぁと思っています。
部外者が言うのは簡単なことですけれど・・・

カーテンコールでは、大きな蜷川さんの遺影が。
役者さんたち(特にネクストシアターの方たち)の目が潤んできて、どんどん涙が・・・
思わずこちらももらい泣き・・・
大好きという存在ではなかったけれど、ほんとうに大きな存在でした。
(勘三郎さんのときも同じ思いだったなぁ・・・)

何度目かのカーテンコールは(とっくに「本日のご来場ありがとうございました」のアナウンスはあったけれど)三本締めで終了。
皆の思いは同じだったはず。
蜷川さん、ありがとうございました。

彩の国シェイクスピア・シリーズ第32弾
『尺には尺を』

個性的で魅力的なキャラクターが織りなす、
“ほろ苦い喜劇”がついに登場!
蜷川幸雄演出・監修のもと、シェイクスピア戯曲全37作品の上演を目指し1998年にスタートした「彩の国シェイクスピア・シリーズ」。これまで国内外に数多くの話題作を発表してきた本シリーズも、残すところあと僅かとなりました。
最新作は、シェイクスピアの傑作喜劇『尺には尺を』をお送りします。衝撃的な物語の展開から、喜劇であると同時に、問題劇とも呼ばれる本作には、ひと癖もふた癖もある個性的で魅力的なキャラクターが登場します。
出演は、『海辺のカフカ』での繊細な演技が海外でも好評を得た藤木直人、確かな演技力で『わたしを離さないで』のヒロインを瑞々しく演じた多部未華子が本シリーズに初登場。『日の浦姫物語』や『ヘンリー四世』などで重要な役どころを演じてきた萬長ら、近年の蜷川演出作品で活躍する豪華な顔ぶれが揃いました。
様々な解釈で上演されてきた本作に“世界のニナガワ”はどのように挑むのか。蜷川版、喜劇『尺には尺を』に、ご期待ください!

□あらすじ
舞台はウィーン。この街を治める公爵のヴィンセンショー(萬長)が、領地での全権をアンジェロ(藤木直人)に委任し、国外に出かけた。実はヴィンセンショーは修道士の姿に変装し国内に留まり、権力が人をどう変えるのか、観察したいと思っていたのだ。ヴィンセンショーの統治下で法に寛容であったことに不満を持っていたアンジェロは、街を厳しく取り締まる。折悪く、クローディオという若い貴族が、結婚の約束をした恋人ジュリエットを妊娠させてしまう。厳格な法の運用を決めたアンジェロは、「結婚前に関係を持つことは法に反する」と、彼に死刑を宣告する。クローディオの友人ルーチオは、修道院にいるクローディオの妹イザベラ(多部未華子)を訪ね、アンジェロに会って兄の死刑の取り消しをするように頼む。兄思いのイザベラはアンジェロに面会し慈悲を求めるが、何とアンジェロはイザベラに恋をしてしまい…。


演出:蜷川幸雄
作:W. シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:藤木直人、多部未華子

原康義、大石継太、廣田高志、間宮啓行、妹尾正文、
岡田正、清家栄一、新川將人、手打隆盛 、松田慎也

立石涼子、石井愃一、萬長 ほか

【埼玉公演】 5/25(水)~6/11(土) 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
【北九州公演】 6/17(金)~6/19(日)  北九州芸術劇場

【大阪公演】 6/24(金)~6/27(月) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ  



埼玉アーツシアター通信 vol.61 : この公演のことが詳しい

脚本↓



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