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桃山時代の狩野派 ―永徳の後継者たち―

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桃山時代の狩野派 ―永徳の後継者たち―展です。

ずっと前に前売り券を購入しながらバタバタしていてGWに突入してしまって、もう諦めていたのですが、
昨日『ごんたくれ』という曾我蕭白と長沢蘆雪の交流を描いた時代小説を読み、やっぱり見たくなって予定変更、行ってきました。

狩野派といえば永徳の大画が印象的で、その絵が好きかと問われれば長らくNONだったのだけど、トシのせいか派手なものもそれなりに・・・(笑)
本展は永徳の後継者たちの揃い踏み!(個別に山楽とかは観ましたが) 
永徳の豪壮とは変わって(時代も家康ですから)、華麗→瀟洒淡麗で、こんなに細画が多いとは思いもよらず。
狩野派の歴史、それぞれの作画スタイル、実に面白い展示でした!
国宝1、重文23、重美1、初公開3! これは必見でしょう!!

5月17日までです。お急ぎください。
(派手な割に期間が短い)
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音声ガイド、ナビゲーターの北村一輝さんがステキでした❤

桃山時代の狩野派 ―永徳の後継者たち―

 2015年は大坂の陣からちょうど400年にあたります。豊臣から徳川へと天下の趨勢が一変したこの出来事の前後、武士はもとより、絵師もまた熾烈極まる生き残りをかけた戦略を繰り広げました。
 とくに権力者と密接に関わってきた狩野派にとって、この時期は棟梁・永徳の死やライバル・長谷川等伯の台頭、来るべき新時代の覇者の見極めなど、一門にとって最も苦しく、また難しい判断を下さねばならない激動の時代でした。
 本展覧会は、狩野派史上最大のピンチにおちいった慶長年間前後に着目し、永徳没後、「豪壮」から「華麗」へ、さらに新たな為政者・徳川家に対応すべく、「瀟洒淡麗」へと画風を変えていく一大転換の過程を、永徳の後継者たちの作品を一堂にして辿るものです。
 また、この「桃山後期」に焦点をあてた狩野派の展覧会としては、過去最大規模となる、国宝1件、重要文化財23件、重要美術品1件、初公開作品3件を含むおよそ70件を出品し、百花繚乱のごとくその才能を花開かせた狩野派絵師たちの競演と戦いの歴史をご紹介します。

桃山画壇の巨人・永徳の後継者たち

kanokeizu.jpg永徳の後継者・光信(みつのぶ)
永徳の長男。父の急逝に伴い、若くして狩野派の棟梁となった。永徳風の大画も手掛けたが、むしろその真骨頂は大和絵の風情を湛えた繊細優美な画風にある。豊臣秀頼の命で描かれた「四季花木図襖」はその典型作。

永徳の影武者・宗秀(そうしゅう)
永徳より8歳年下の弟。兄譲りの豪快な画風をもって、その影武者的な役割を果たした。永徳が織田信長の命で安土に赴く際、その後を託されるなど、信頼度は抜群に高かった。

京狩野の祖・山楽(さんらく)
もとは浅井家家臣の子。のちに父が豊臣家に仕えた関係から、秀吉の推挙で永徳の弟子となった。豊臣家滅亡後は徳川幕府から追われたが、松花堂昭乗らの取りなしにより事なきを得たという。京都を地盤に活動した京狩野の祖としても名高い。

光信亡き後の大黒柱・孝信(たかのぶ)
永徳の次男。宮廷絵所預として活躍し、兄・光信の没後は幼い兄の子・貞信の後見役となって狩野派を支えた。のちに江戸狩野の中核をなす探幽・尚信・安信を育てたことでも有名である。

豊臣家の御用絵師・内膳(ないぜん)
摂津の武将・荒木村重の家臣の子。永徳の父・松栄に画を学び、のち豊臣秀吉・秀頼の信任を得て御用絵師を務めた。岩佐又兵衛の師とも伝えられる。本図は秀吉七回忌臨時大祭の様子を秀頼の命で描いたもの。方広寺大仏殿の前で繰り広げられる大群舞は圧巻であり、観る者をとらえてやまない。

初めて徳川幕府に仕えた狩野派絵師・長信(ながのぶ)
永徳より34歳も年下の弟。早くから徳川幕府の御用絵師となり、探幽ら三兄弟の江戸移住にあたっては、派内の長老格として尽力した。切手の図案にもなった本図は、長信の名を世に知らしめる名品。風流踊りに興じる男装の麗人たちの姿がいきいきと捉えられている。

早熟の天才・探幽(たんゆう)
孝信の長男。11歳で徳川家康・秀忠父子に拝謁し、13歳の時には秀忠の前で絵を描き、「永徳の再来」と評されたという。20代には早くも狩野派の頂点に君臨した。本図は、徳川家光が改修した二条城二の丸御殿の障壁画。超ど級のスケールを誇る一方、粋を意識した構成は江戸時代の到来を示す。この時、探幽25歳。


2015年4月7日~5月17日
京都国立博物館



【蛇足】
京都国立博物館の東隣の智積院には狩野派のライバル=等伯一門の『楓図』(国宝)、『桜図』(国宝)、『松に秋草図』(国宝)、『松に黄蜀葵図』(国宝)、『松に梅図』(重要文化財)、『松雪の図』(重要文化財)がありますので、よろしかったらぜひ!

なお4月14日~5月12日『楓図』が見られませんのでご注意を!(石川県七尾美術館開催の「長谷川等伯~桃山の黄金楽土-国宝・智積院障壁画を中心に~」に出陳の為)

しかしながら、わたくし、未だ等伯作・国宝『松林図屏風』を拝見したことがありません。
東京国立博物館にあるのですが、めったに出て来なくて、たまに出たら大混雑で・・・



平成知新館については別記事で。


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