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ホイッスラー展 & ルーシー・リー

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浅学にしてホイッスラーという名前を知らなかったのですが、ボストン美術館展の京都市美術館のお向かいの京都国立近代美術館でやっていたのでホイッスラー展を見ました。
日本では27年ぶり、世界でも20年ぶりとなるホイッスラー回顧展なのだそうです。
印象派と同時代でありながら、印象派には染まらず、唯美主義の孤高であったようで、知名度が低いのもそのせいなのかもしれません。

概して(特に人物画は)好きです。
ジャポニスムの小道具(うちわ)は必要なのかなと(個人的には)思いますけど・・・
たぶん最高傑作であろう『白のシンフォニーNo.1-白の少女』が(No.2も3もあるのに)来ていなかったのは残念。

小さなエッチングの作品が多く・・・疲れました。

ホイッスラー展 James McNeill Whistler Retrospective
 ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)は、アメリカのボストン近郊ローウェルに生まれ、パリの印象派の画家たちと交流をもちつつロンドンを拠点に活躍した、19世紀後半を代表する画家・版画家です。
 また彼は、万博を契機として欧米にブームを巻き起こした日本の美術・工芸品から大きなインスピレーションを得て独自の画風を確立したことで、ジャポニスムの先駆的芸術家としても世界的に知られています。
 ホイッスラーは、当時の画壇の主流であった歴史や教訓を「物語る絵画」を否定し、絵画そのものの表現力、つまり絵画における純粋な視覚的効果を追求しました。「芸術のための芸術」を目指す、いわば唯美主義の主導者として、彼は画面における色や形の調和に主眼をおいた作品を産み出し、同時代の芸術家たちに広く影響を与えました。そして作品制作における自らの信念を、彼は、作品タイトルに「シンフォニー」や「アレンジメント」といった音楽用語を付すことで明らかにしようとしました。

 本展覧会ではまず、パリ時代にギュスターヴ・クールベの作品と出会うことでレアリスム(写実主義)から出発したホイッスラーが、唯美主義の画家として独自のスタイルを確立していくさまを、彼が主に手がけた二つのモティーフ、第一章の人物画と第二章の風景画でご紹介します。そして最後に、彼の画風展開における最も重要な契機であるジャポニスムが、どのような輝かしい成果へと結実したかを第三章でご覧いただきます。
 本展は、アメリカ・イギリス・フランスの20か所以上の美術館など所蔵機関から、ホイッスラーの油彩画・水彩画そして版画の代表作約130点を集めて開催される、国内では約30年ぶりとなる大回顧展です。ホイッスラーに影響を与えた浮世絵などの参考作品・資料をも含む本展で、19世紀後半の欧米画壇を席巻した巨匠の輝きを、是非ご覧下さい。

京都国立近代美術館 2014年9月13日(土)~ 11月16日(日)
京都市左京区岡崎円勝寺町
next 横浜美術館 2014年12月6日(土)~ 2015年3月1日(日)





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同時開催の京都国立近代美術館のコレクション展です。

ついでに、というと申し訳ないですけど、惰性で回っていて、ルーシー・リーの作品が遠くに見えて目が覚めました。
ルーシー・リー5点、ハンス・コパー3点で、作品集に載っているような代表的な作品です。
まさかこんなところでお目にかかれるとは・・・いやあ、儲けものでした。
(ガラスケースの周りをぐるぐる回っていた不審者は私です(爆))

「絵画」の発見-フランス近代絵画の展開 (30点)のコーナーも、ルノワールの「長い髪の少女」やシャガールの「花と恋人たち」など、好きな作品があって見応えがありました。

ホイッスラー展にいらしたら、お忘れなく4階へもいらしてくださいませ。
疲れていて(もう本日3展め)じっくり見られなかったのが悔やまれます。
   ↓
展示目録

コレクション・ギャラリー2014(平成26)年度 第4回展示(後期)
会期
2014年9月3日(水)~ 11月30日(日)
  前期:9月3日(水)~ 10月19日(日)
  後期:10月21日(火)~ 11月30日(日)
概説
 第4回コレクション展も、3階企画展会場で同時期に開催される「ホイッスラー展」に関連する展示を行っています。会場入口すぐの場所では、「キュレトリアル・スタディズ07:日本近代洋画と浮世絵-鏡としてのジャポニスム」と題し、京都大学人文科学研究所の高階絵里加准教授と当館研究員による共同研究をご紹介しています。日本の美術・工芸品が19世紀後半の欧米で一大ブームを巻き起こし、新たな芸術動向に大きな影響を与えていたことは、当時の日本にも報告されていました。西洋絵画の技法取得に腐心していた洋画家たちが、欧米におけるジャポニスムを介して、自らの芸術をどのように模索したのか、浮世絵との関わりを手がかりに考えます。

 日本画は、生誕135年を記念して冨田渓仙の作品をまとめてご紹介します。1879(明治12)年、福岡に生まれた渓仙は、18歳のときに画家を志して来洛し、都路華香に支持して四条派を学びます。しかし独自の画境を求めて、仏画や南画さらに西洋絵画をも研究し、院展を中心に活躍しました。当館では、文展に初入選し渓仙の出世作となった《鵜船》をはじめ、自宅のある嵯峨を題材として描いた《嵯峨八景》のうち唯一現存している「愛宕暮雪・浜町夕照」や、晩年の代表作《万葉春秋》まで約20点の渓仙作品を所蔵しています。今回の展示で、自由闊達な描線と鮮やかでありながら柔らかな品格をもつ色彩、そして漢詩や仏教説話などに関する深い知識に裏付けられた豊かな表現という、渓仙芸術の魅力を改めてご堪能下さい。

 通常写真や版画作品が展示されているエリアでは、今回「関西の現代美術」と題した展示を行っています。これは、開館50周年を迎えた昨年から時系列で当館の洋画の名品をご紹介するシリーズの最後となります。ご紹介しているのは関西に縁のある作家たちですが、その多くは若き日に、当館開館時から1970年代初めにかけてシリーズとして開催された「現代美術の動向」展に出品しています。当館では、可能な限り当時の出品作品を収蔵することに努めていますが、それは自らの美術館活動を検証することに他なりません。

 陶芸では、「イギリスへのあこがれ」と題し、戦後のイギリスを代表する陶芸家、ハンス・コパー、ルーシー・リーそしてバーナード・リーチの作品を紹介しています。また、ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動に刺激され、1908(明治41)年にロンドンに留学した富本憲吉が、日参したヴィクトリア&アルバート博物館で描いた数多くのスケッチと、その影響が見られる作品を展示しています。
 ホイッスラー展の章構成にも見られるように、彼が描いたモティーフは主に人物と風景であり、いわゆる静物画を手がけることはほとんどありませんでした。そこで、コレクション展ではあえて「卓上」をテーマに、写真や川上澄生の木版画、長谷川潔や池田満寿夫のエッチング作品、さらには著名な建築家らがデザインしたアレッシ社製の銀器をご紹介しています。

 「特集展示:〈絵画〉の発見-フランス近代絵画の展開」として、コローからホイッスラーと交流のあったファンタン=ラトゥールやモネ、エコール・ド・パリの作家たちにいたるフランス近代絵画の系譜の一端をご覧いただきます。こちらも別途解説を付しておりますので、そちらをご参照下さい。また、そのフランス、パリで学び、活躍した藤田嗣治らの作品も「パリの日本人画家たち」と題して、併せてご紹介しています。

京都国立近代美術館4F




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