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「日の浦姫物語」

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本日のメインイベントは「日の浦姫物語」の観劇 @シアターBRAVA!

井上ひさしさんの戯曲で、演出は 蜷川幸雄さん。

シリアスなドラマなのだけど、ギャグのシーンもたっぷりなのだけど
笑っているお客さまも多かったけれど、ぜんぜん乗れず…
そして、結局何が言いたいのかわからず…

松井今朝子さんによると「この作品の本質は、無自覚な人間が陥る救いのない「因果もの」などでは全然なくて、むしろ世の中にとてつもない「混乱」をもたらした人間が自己を徹底的に追求することで最後に神の加護を得て復活再生を遂げるという、極めて西洋的な「奇蹟劇」に近いものである」らしいのだけど、それならば、主人公二人が救われたところで終わっておけば感涙で終わるのに、狂言回しの兄妹相姦の説教聖と三味線女を救わず現代人の服装の登場人物たちに石をぶつけさせたのは、余計過ぎる蛇足だった。
私の読みが足りないというならば、私は井上ひさしさんとは合わないのだろう。
まあ、それはそれでかまわない。

大竹しのぶさんは15歳は15歳の、33歳は33歳の、51歳は51歳の(たぶん平安時代の51歳なのだろうけれど)姿になっていて、さすがというかすごいと言うか…
ただ、口跡(特に若い頃を演じるときの)が、少し耳触り。
脇役陣もそれぞれよかった。アキレウスの星智也さんに再会できたのはちょっとうれしかった。
説教聖と三味線女の木場勝己さんと立石凉子さんもよかったのだけど、立石さんの音量が木場さんより大きすぎて(声が高くて、通るのもあるだろうけれど)少々違和感。
あと、舞台初見の、誰かってことはわかりきっているけれど、期待が大きすぎたのかがっかり感が…。
特に18歳と36歳の差が無さ過ぎ。
大竹さんとタイマン張るのはムリだというしかなかった。残念。

演出は、デジャヴ感たっぷり。もうご自分の色として固めてしまっていいとお考えなのでしょうか。
観客は出し物毎に違うものが観たいと思うのですけれどねぇ。

こまつ座&ホリプロ「日の浦姫物語」
◆キャスト
大竹しのぶ
藤原竜也

立石凉子
木場勝己
ほか


◆スタッフ
作   井上ひさし
演出  蜷川幸雄

◆ストーリー
兄と妹の過ちからこの世に生を受け、成人して知らず実の母と結ばれ、その後苦難の懺悔を経て教皇にまで上り詰めたグレゴリウス一世(604年没)の生涯を『今昔物語』的背景のうちに描いた戯曲。世界文学的なモチーフを巧みに生かした傑作。

薄汚い説教聖と赤子をおぶった三味線女が、「日の浦姫物語」なる説教を語り出す。

平安時代の奥州・米田庄。美しく仲の良い双子、稲若と日の浦姫は、十五才となった夏のある日に、禁忌を犯してしまう…。たった一度の交わりで子を身籠る日の浦。叔父の宗親は恐ろしい事実を知り、日の浦の身を引き取る。都に遣られた稲若は、道中の事故で死んでしまう。
日の浦は美しい男の子を産んだが、赤子を小舟に乗せ、泣く泣く海に流した。手紙を持たせ、運命を神と仏に預けて…。
十八年の時が流れた。孤児・魚名は、両親を探す旅の途中、日の浦が棟梁となった米田庄に立ち寄った。そこで、庄と日の浦の危機を救った魚名は、日の浦に恋をする。稲若への思いから独身を貫いてきた日の浦も、魚名に惹かれ、二人は夫婦となり子を授かった。
しかし…魚名が大事にする手紙を見つけた日の浦は、魚名が自分の子だったと知る。
混乱の中、自らの目を突く日の浦。自分の生まれを知った魚名も、母を母と見抜けず、妻とした己を罰して目を突く。二人は米田庄から別れ別れに出て行った。
そして日はめぐり、また十八年が経ち―――――。


日程:2012/11/10〜12/2 Bunkamuraシアターコクーン(東京)
   2012/12/07〜12/9 イズミティ21(宮城)
   2012/12/14〜12/19 シアターBRAVA!(大阪)


大竹しのぶ×藤原竜也→禁断の愛 @朝日新聞デジタル 2012年5月17日7時59分

 大竹しのぶ(54)藤原竜也(30)が井上ひさし作、蜷川幸雄演出の舞台「日の浦姫物語」(11月10日~12月2日、東京・渋谷シアターコクーン)でダブル主演することが16日、分かった。「日の浦姫物語」は近親相姦(そうかん)というタブーを描き、78年に文学座が杉村春子さん(故人)主演で上演した。その後は再演されず幻の作品といわれ、34年ぶりの上演となる。

 説教聖と三味線弾き女が語る「日の浦姫物語」の説教。舞台は平安時代の奥州・米田庄で、美しい双子、稲若と日の浦姫は15歳の夏、父が亡くなった日に2人はタブーを犯して結ばれる。日の浦姫は身ごもるが、引き離され、赤子(魚名)も舟で流される。18年後、孤児の魚名は両親を捜す旅に出て、米田庄で出会った日の浦姫と恋に落ち、夫婦となって子を授かる。しかし、2人は後に母子と分かり、ともに自らを罰するため目を突く。再び離れ離れとなり、物語は18年後に飛ぶ。一大絵巻のような展開で、大竹は杉村さんが演じた日の浦姫、藤原は稲若と魚名の2役を演じる。

 演技派として活躍する2人だが、共演は初。藤原は「尊敬して大好きなしのぶさんと、テレビでも映画でもなく、舞台で初共演できるのはうれしいです。しのぶさんのパワーにどっぷりつかって演劇人としても人としても成長できれば」と話している。これまでの井上作品では、藤原は「ムサシ」「黙阿弥オペラ」、大竹が「太鼓たたいて笛ふいて」に主演。大竹は「井上さんに『いい芝居ですね~』って笑って喜んでいただけるよう頑張ります」と目標を掲げた。2人それぞれと数多くの舞台を手掛けてきた蜷川氏も「大竹さん、藤原くんが姉弟という異色のキャスティング。果たしてどんな姉弟愛を見せてくれるのか、今からドキドキして楽しみです」と期待している。



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Last Modified : -0001-11-30

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