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ドラム缶3379本入りの劣化ウラン 

花粉もそろそろ飛び終わって、今日は久々の晴れ。
外に洗濯物干せるかなぁ、冬物のシーツも洗っちゃおうと思ったら、黄砂の予想…。
働く意欲をすっかり削いでくれました。

三井化学岩国大竹工場で爆発というTVニュースを見たのは、22日(日)のお昼。
その時、爆発自体よりも工場敷地内に劣化ウランドラム缶で3379本貯蔵されていたことを知り、びっくりしたのだけど…その後続報を見ない。(気づかなかった可能性もあるが、少なくとも大きくは報道されていない)

三井化学で爆発 1人死亡 '12/4/23 @中国新聞


 22日午前2時15分ごろ、山口県和木町の三井化学岩国大竹工場で、タイヤの接着剤の原料などを製造するレゾルシンプラントが爆発し、火災が起きた。現場付近で同社社員の砂川翔太さん(22)=和木町=が遺体で発見され、コンビナート内で作業員ら計11人が重軽傷を負った。和木町、岩国市、大竹市の住民11人も爆風で割れた窓ガラスで切り傷を負うなどした。

 岩国地区消防組合などがプラントへの放水を続け、火災は発生から15時間後の同日午後5時15分にようやく鎮圧した。同消防組合などによると、有毒ガスは確認されなかった。

 山口県警捜査1課と岩国署は23日、業務上過失致死傷の疑いで工場の家宅捜索に乗り出す方針。

 三井化学などによると、爆発したプラントで蒸気設備のトラブルがあり、21日午後11時半ごろから停止に向けて作業をしていた。亡くなった砂川さんも爆発現場付近で作業をしていたとみられる。

 同社はプラントの酸化反応タンクが激しく損傷していることを確認。酸化工程で生成される過酸化物が何らかの過剰反応を起こして爆発につながった可能性もあるとしている。

 火災はプラントに隣接する設備や配管などにも延焼。同日午前8時5分ごろにも、同じプラントのタンクが再び爆発した。同社は近く社内に事故調査委員会を設置する。

 同社によると、工場の敷地内には触媒に使う放射性物質の劣化ウランが200リットルドラム缶で3379本貯蔵されていた。貯蔵する倉庫の窓ガラスが一部割れたが、同社は「ドラム缶に影響はなく、測定した放射線量も爆発前と変わらない」としている



さっそく武田先生が


三井化学岩国大竹工場爆発事故について(速報)

2012年4月22日、三井化学の爆発事故については工場内にウランがあったということで、近くに住んでいる人に不安を与えている。新聞やネットを中心にして報道されていることから推定してみた。

工場内にウランがあったとすると、ウランは呼吸で肺に入ると危険だが、胃に入る分にはほとんど影響がない。だからハッキリわかるまで数日、マスクをしておいた方が良い。まだその点の発表はない。だから少し気をつけた方が良い。

爆発の状態から直ちに逃げる必要はないと思われるが、風下(当時の動画から見ると、海から垂直に近い形で煙が内陸に向かっている。距離は3キロぐらいまでの注意と考えられる。

もともと、化学工場にあるウランは触媒として使われていたか、使っているもので、おそらく形はシリカゲルのようなものに付着(担持という)したもので微粒子である。マスクで止まる。

大切なことは、ウランの拡散状況を一刻も早く発表することで、工場の原因追及より住民の安全の方を優先し、報道もそちらに重点を置く方が良い。会社の発表と報道を見ると、毒物の拡散より、事故原因、被害状況に重点が置かれている。

自衛策としては、風下3キロぐらいの範囲で、あまり粉を吸わないことが大切と思う。


(平成24年4月23日)

追記: ウランが飛散して人体に影響があるレベルであっても、放射線を測定しても出てきません。ウランの放射線は弱いし、アルファ線なので測定はなかなか困難です。ただし、微量でも肺に入ると問題が起きます。だから「線量率は低かった」というのは「安全」とは無関係です。外部被曝はありません。だからマスクさえすれば大丈夫といえます。

武田邦彦




武田先生にとっては、化学工場にあるウランは特に意外でもなさそうなのだけれど、素人にとってはそんなものがその辺の化学工場にドラム缶に入って貯蔵されているなんてことは青天の霹靂。
今ウランという言葉にセンシティブになっているときに、放射性物質のことは国民の意識から消し去りたく躍起になっているときに、なんてことしてくれたんだと三井化学の人は経産省で必要以上に怒られてるだろうなぁ。
劣化ウラン弾については湾岸戦争後の健康被害についていろいろと記憶に新しい。
(劣化ウランと劣化ウラン弾が同じものではないことは百も承知だけれど、飛散した結果は同じだろう)



蛇足のようだが、神戸新聞社説。


「脱原発」と政府/対応が無定見過ぎないか (2012/04/22 11:47 神戸新聞社説)

 中長期の原発政策が定まらない中、民主党政権は原発再稼働へひた走る。「脱原発依存」の本気度を疑わせる。

 政府が無定見に走り続ければ原子力政策への「信頼」は地に落ち、早晩行き詰まる可能性もある。深刻な事態に陥る一歩手前の認識を持つべきだろう。

 中でもぶれがはなはだしいのは枝野幸男経済産業相だ。「原発ゼロでも電力使用制限令を出さずに夏は乗り切れる」と表明したのは2月。その人が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働要請に訪れ、福井県知事に「すべての原発が稼働されないまま夏を迎えると、2割程度の電力不足になる可能性がある」と語った。

 発言がこうも揺らいでは、安全と再稼働のどちらを優先するのか姿勢が疑われよう。かねて「安全が最優先」と言ってきた人だけに残念というほかない。

 政府が県に示した暫定基準は、目くらましのようなものだ。経産省原子力安全・保安院が政府の指示を受けてわずか2日でまとめた。電力会社が備えるべきなのにやってこなかったものをあらためて寄せ集めたにすぎない。そんなものを安全の目安にすること自体おかしい。

 「深刻な事故は絶対起きない」とした「安全神話」は、福島の事故で崩れた。だが、保安院も事業者も政府も、懲りずにつじつま合わせに走る。国民の目には「再稼働を急ぎたいがため」と映る。

 再稼働が必要でないとはいわない。だが、その前にやるべきことがある。「レベル7」の事故で原発の安全を国民は全く信用できなくなった。安全と言い続けてきた保安院や事業者、事業者と金銭でつながる学者も信頼をなくした。「原子力ムラ」の深刻な実態…。再稼働を急ぐことより、国民の胸に深く刻まれた不信の連鎖を断つことが先ではないか。

 野田佳彦首相はもっと語らねばならない。所信表明演説などで「脱原発依存」を言ってはきた。だが、信頼回復の手だてや、原子力政策の中長期展望などについて具体的に何も語っていない。民主党内に「脱原発ロードマップを考える会」が発足したのも、煮え切らない首相や政府へのいらだちがあるのだろう。

 再稼働問題で、京都府と滋賀県が「国民的理解のための原発政策への提言」を行った。大阪府市も同様の提言を示している。政府は粗略に扱わないことだ。

 ひとたび過酷な事故が起きれば被害は広範囲に及ぶ。原発が全国に散らばる状況では、いつ、どこが「被害地元」になるか分からない。そうした不安に向き合わない再稼働は遠からず頓挫する。




福島の原発事故の原因も分かっていなければ、結果もわかっていない、終息がいつになるかもわからない、そんな状況で、何も新しいことはやっていないのに、お宅の近所の原発は安全です、政府が保証しますって言って、誰が信用できる? 原発を動かすことで儲かるところだけだって誰でも思う…。
琵琶湖は近畿の水がめ、原発から30km内にある。
いったん事故が起きた時に、どうやって近畿1450万人分の水を用意できる?
水がアウトってことは農業も、水を使う工業製品も全部アウトってこと。
私なら怖くて、GOサインは出せないけどねぇ。
絶対事故が起きないなんて安全神話、もう一度構築できるとでも?

ただ…稼働していなければ、大きな地震が起きても原発やら、化学工場敷地内に大量にある(と知ってしまった)劣化ウランやらは安全なの?

疑問は膨らむ…




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