2011-12-14 (Wed)

例えば浮世絵とか上村松園の展には行っても、"日本絵画"(←日本画ではないことに注目!)というものを意識して観たことがなかったので、とても興味深い作品展でした。
美しいものを観たというより、面白かった、勉強になったという感じ。
ちょうど時間が合ったので、スライド解説会まで参加(・・;)
ガラガラだったので、教科書にも載ってる重要文化財の狩野内膳筆紙本金地著色南蛮人渡来図(桃山時代・いわゆる南蛮屏風の祖)をじ~~~っくり隅々まで見られたのがいちばんの収穫!
いわゆる南蛮屏風が時代が下るに従って量産され、変遷していく様子も面白い!
(某推理作家によって 写楽ではないかとされた)秋田蘭画の様々な作品も面白いものでした。
ぜひにとは言いませんけれど、なかなか興味深かったので、日本絵画の歴史に興味ある方には楽しめるとおススメします。
ゆっくりじっくり見られますよ!
日本には、古くから受け継がれてきた絵画のスタイルがあります。しかし、今日ではこうした伝統的な様式を用いて絵を描く機会は、ほとんどないといってよいでしょう。本展は、私たちから少々縁遠い存在となってしまった日本絵画のひみつを解き明かし、その特質と魅力を知っていただく試みです。
本展では、「日本において製作された異国趣味美術品」をテーマとした池長孟(いけなが・はじめ)コレクションをはじめ、所蔵作品や関連作品を通して、伝統的な様式の継承(古画の学習・模写)や新しい画法(西洋画法)の習得、粉本(ふんぽん、絵手本・下絵)や画家の交遊関係に注目しながら、近世の画家がどのようにして作品を生み出していったのかを紹介します。また、「形態」「素材」「技法」などの多角的なアプローチによって、「日本絵画のひみつ」に迫ります。

日本絵画のひみつ @神戸市立博物館
2011年12月10日 ~ 2012年1月22日
兵庫県神戸市中央区京町24
TEL:078-391-0035
この「日本絵画のひみつ」という表題は内容に即していないと思いますよ。
まだ「ひみつの日本絵画」の方がましかと…
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